シャドウラン第三版出版物一覧


 基本ルール
基本ルール
Cover Artist: Paul Bonner
 Shadowrun, Third Edition($30――注、1998年)
 注:私の購入した物は$25ですが、その後に値上がりしました。
 人と魔法と機械が融合する舞台
 時は2060年、魔法は巨大スプロールの危険なストリートと同じくらい確かな現実となっていた。企業どもは、秘密作戦による熾烈な競争で殴り合いながら、世界を支配している。肉体と機械は融合した――スマートガンと信じられないほど素早い反射神経を備えたストリート・サムライ、自らの脳を世界規模のコンピュータ・ネットワークに直結するデッカー、精神を車両に同調させて驚嘆すべき速度でヘアピンターンをキメるリガーがいる。そして君は、ぎらつく企業の摩天楼が暗い影を投げかけるこの接続世界の一員なのだ。君はその影に生きる。君はシャドウランナー――ストリートの工作員だ。

 君はヒューマンかもしれないしトロールかもしれず、ドワーフかもしれないしエルフかもしれない。君は火の玉を放つか、頼りになるウージーを抜くか、でなければ鋭い短剣スティレットのように優雅で危険なプログラムでコンピュータ・セキュリティを切り裂くことができるだろう。いずれにせよ、君は仕事をこなしてのける。君はシャドウランナー――プロなのだ。君は影の世界をただ生き延びただけではない――そこでの実入りは豊かなものだった・・・今のところは。

 『シャドウラン第三版』は、ゲームマスターとプレイヤーの両方に対する完全なルールブックです。キャラクター作成と必要なルールと、人気あるシャドウラン世界での突き進む冒険のセットが全て含まれています。シャドウラン第三版は、旧版のシャドウラン・ルールを更新し、改定し、拡張し、明快にしたものです。旧版のシャドウラン・ルール、またこれまで出版されたシャドウラン資料と併用可能です。
 (公式サイトの製品紹介より)

 言うまで無く、この基本ルールが無くてはシャドウランはプレイできません(下記のお試しキットは例外)。章立ては以下の通りです。
     
  1. Introduction(一番最初の紹介です)  
  2. Welcome to the shadows(シャドウランの世界についての説明です)  
  3. See how they run(ある影の仕事シャドウランのなりゆきを扱った短編小説です)  
  4. And so it came to pass...(現代からシャドウランの時代である2060年代までの来歴です。こちらに全訳があります)  
  5. Game concept(シャドウランのゲームシステムについての概略です)  
  6. Creating a shadowrunner(キャラクターの作成方法と、そのまま使えるサンプル・キャラクターの一覧です)  
  7. Skill(技能についての説明です)  
  8. Combat(戦闘と回復についてのルールです)  
  9. Vehicles and drones(車両やカーチェイス、無人機ドローン管制についてのルールです)  
  10. Magic(魔法についてのルールです)  
  11. The Matrix(シャドウラン世界の地球規模ネットである“マトリックス”での行動――ハッキングを始めとする――についてのルールです)  
  12. Running the shadows(各種保安措置や略奪品の売却など、“その他のルール”です)  
  13. Beyond the shadows(キャラクターの成長や簡単なマスタリング・ガイドです)  
  14. Contact(キャラクターのコネである“コンタクト”についてのルールです)  
  15. Spirits and dragons(キャラクターの召喚する精霊、そして世界を影から操ると噂されているドラゴンについてのルールです)  
  16. Street gear(装備の説明です)  
  17. Seattle and the Modern Northwest(冒険の舞台となる、シアトルと北米大陸北西部の紹介です)  
  18. The Deveroper's say(デベロッパーからのコメントです。)  
  19. Sourcebook updates(第二版キャラクターのコンバート、及び当時は第二版/第三版兼用として扱われていた拡張ルールの扱いについての説明です)
 以上の通り、この一冊で戦闘や魔法からハッキング、車両戦闘まで一通り対応しています。まずこれを買いましょう。300ページ以上の分量は手強いものの、愛と根性があれば、多分、きっと、おそらくは読破可能でしょう。

入門セット
Cover Artist: John Zeleznik
 Shadowrun Quick Start Rules($6.99、1999年)
 『シャドウラン・クィック・スタート・ルール』があれば、あとは鮮烈なイマジネーションと片手一杯のサイコロだけで、この世界で最も人気のあるSFファンタジー世界に飛び込むことができます。新規プレイヤーにシャドウラン・ゲームシステムを紹介するシャドウラン・クィック・スタート・ルールは、プレイを始めるのに必要なルールの全てを提供します。本書には設定資料、初心者へのアドバイス、8人の作成済みキャラクターとやりながら学んでいける完結した一編の冒険が収録されています。シャドウラン・クィック・スタート・ルールは、あなたをアクションに叩きこみます。影の世界にようこそ、相棒チャマ
 (公式サイトの製品紹介より)
 シャドウランの簡易ルールと既製キャラクター8名、シナリオ“羨望計画”で構成された“お試しキット”です。基本ルールを読みこなせるというのであれば特に必要ありせんが、シャドウラン第二版の経験もないのであれば、まずはこちらを買った方がいいかもしれません。というかこれが読めないようでは、シャドウランに手を出すのは諦めた方がいいかもしれません。
 なお、ファンプロ社と提携しているオンライン・ショップのDriveThruRPG.comBattleCorp.comで、PDF版が無料でダウンロードできます(カスタマー登録は必要ですが)。


 拡張ルール
 データやルールとソースブック(後述)が一体になっていた第二版時代のサプリメントとは違い、第三版では両者を分別するようになりました。当初は「シャドウトーク(これも後述)が消えてつまらなくなった」との悪評もありましたが、データやルールにのみ興味を持つ層には受け入れられたようです。

マスタースクリーン
Cover Artist: Mark Zug
 Shadowrun Gamemasters Screen($15、1998年)
 クリッター・ソースブック付属
 このゲームマスター用エイドには、シャドウランをプレイするのに必要な図表の全てが、便利で使いやすい形式で収録されています。『シャドウラン・ゲームマスター・スクリーン』にはゲームマスターが必要とする生物とそのパワーに関する全情報を記載した冊子が付属しています。シャドウラン第三版用です。
 (公式サイトの製品紹介より)
 マスタースクリーンと、各種クリッター(通常/超常の動物、要するにモンスター)のデータを収録した小冊子が梱包されています。1クリッターあたりの説明は第二版よりも減ったものの、今では絶版となったクリッター系ソースブックのクリッターも収録しているため、第二版ユーザーにも利用価値はあります。また、変異ミュータントクリッター(汚染物質等により、非魔法的に変異したクリッター)や汚染トキシッククリッター(汚染物質等により、魔法的に変異したクリッター)のデータ作成ルールも掲載されています。幸いにも、「汚染変異クリッター」なるモノの存在は報告されていないそうですが・・・
 なお、公式サイトからPDF版が無料でダウンロードできます。

コンパニオン
Cover Artist: John Zelenik
 Shadowrun Companion($18――注、1999年)
 注:私の購入した物は$15ですが、その後に値上がりしました。
 この拡張ルールは、ゲームマスターとプレイヤーのためにルールを構築して明解にし、シャドウラン世界に生気を吹き込むいくつもの斬新な選択肢を提示します。変動する魔力レベル(訳注1)や技術の急発展に新しい選択ルールと、ドク・ワゴン緊急医療チームから企業スパイまでのありとあらゆるキャラクターをプレイするための指針はシャドウランの<覚醒世界>を描き出してより刺激的な冒険を産み出す空前絶後の機会をもたらします。

 これはシャドウラン第三版に対応する改訂版です。コンパニオン旧版の資料の一部はシャドウラン第三版に収録されたため、本版の約3分の1は、新しい特徴エッジ&フローやグールをノンプレイヤー・キャラクターとして使用するためのルール(訳注2)などの新規情報です。
 (公式サイトの製品紹介より)

 訳注1:そのためのルールは第二版対応の旧版コンパニオンには収録されていましたが、改訂版である本書からは削除されています(『マジック・イン・ザ・シャドウズ』に収録されました)。
 訳注2:プレイヤー・キャラクターとして使用するためのルールです。

 ガープス的な“ポイント制キャラ作成”や“特徴”のルールや各種運動ルール、訓練ルールを始めとした、特定のルール分野に属さない追加ルールが収録されています。またシナリオやキャンペーンの組み立て、マスタリングについてのガイド、特殊部隊の一員やストリート・ギャングといった「非シャドウランナー」でプレイするためのガイドが収録されています。特に『シェイプシフター』(人間に変身できる動物)と『グール』(人肉を食らわなければ生きてゆけない、魔法の病気の患者)のPCとしての作成ルールは一読の価値があります。

影の魔法
Cover Artist: Doug Andersen
 Magic in the Shadows($20、1999年)
 するとあんた、自分が魔法を知ってると思ってるわけか?
 『マジック・イン・ザ・シャドウズ』は、シャドウラン第三版に提示された基本的な魔法ルールに基づいた海底・拡張ルールを提供します。マジック・イン・ザ・シャドウズには、既存の製品からの情報の再録だけでなく、呪文作成システムなどの上級ルールが収録されています。この新しい基本製品は、全てのシャドウラン・プレイヤーとゲームマスターの必需品です。この製品は『グリモア第二版』と『アウェイクニングズ』を置換します。
 (公式サイトの製品紹介より)
 魔法系の拡張ルールです。追加呪文や呪文作成ルールは当然ながら、様々な亜系統、魔法使いとしての位階を高める“イニシエーション”、魔力そのものを操る“メタマジック”など魔法使いをより豊潤により強力にするルールが収録されています。もっとも、NPC専門の凶悪な敵魔法使いや敵精霊のルールも収録されていますが・・・

人機サイバー
Cover Artist: Marc Sasso
 Man and Machine: cyberware($20、1999年)
 このソースブックは、シャドウランのソースブックで以前発表されたサイバーウェア、バイオウェアその他の身体増強の全てを1冊に再録して改訂したものです。バイオウェアについてのルール、新しいバイオウェア、新しいサイバー技術、サイバーマンシーとサイバーゾンビーについてのルール、更にナノテクノロジーについての基本的なルールが収録されています。基本製品である本書は、『シャドウテック』と『サイバーテクノロジー』を置換します。
 (公式サイトの製品紹介より)
 身体強化系の拡張ルールです。追加のサイバーウェアだけでなく、基本ルールの高性能サイバーウェア“アルファウェア”よりも更に高性能な“ベータウェア”や“デルタウェア”、そしてサイバーウェアによってエッセンスがマイナスになった肉体に魂を封じ込める禁断の秘儀『サイバーマンシー』の効果についても説明されています。更に、遺伝子強化した身体器官『バイオウェア』や微細機械『ナノウェア』も紹介され、サイバー戦闘系キャラの夢を壮大に膨らませています。それだけでなく、各種薬物・毒物や拡張医療処置ルールも収録され、その気になればPCだけで埋め込み手術を行えるようになりました。但し、負傷によるサイバーウェア故障のルールも追加されています。ストリート・サムライはご用心・・・

マトリックス
Cover Artist: Fred Hooper
 Matrix($20、2000年)
 こいつをハックできるかい?
 『マトリックス』はデッカー用の上級ルールブックです。このソースブックは侵入者対抗措置(IC)、人工知能(AI)と<オタク>、そしてソフトウェア開発とハードウェア構築を扱っています。本書はまた非コンピュータ系のキャラクターがオンライン調査を行なう手順と、そしてデータ痕跡の追跡やマトリックス警備も説明しています。『マトリックス』は『ヴァーチャル・リアリティ2.0』を置換します。
 (公式サイトの製品紹介より)
 ネット系の拡張ルールです。デッカー用の追加ルール、サイバーデッキ無しでマトリックスを駆ける『オタク』についてのルールもありますが、もっとも重要なのは、「マトリックスはデッカーの占有領域ではなく、万人の利用する領域である」と規定した点にあります。「ネット系キャラの出番がない」という問題点は日本でも叫ばれ、『トーキョーNOVA』や『メタルヘッド・マキシマム』といった日本のゲームでは「ネット系キャラを、現実世界に関与させる」という解決策がとられました。シャドウランはその逆をいったわけで、少なくとも私の意見では、こちらの方がネット時代を的確に反映していると思われます。日本の前記二作品と違い、シャドウランは今もなお“サイバーパンク”であり続けているのです。

大砲コンパニオン
Cover Artist: Paul Bonner
 Cannon Companion($20、2000年)
 究極の武器本です。本書は、シャドウランのソースブックで以前発表された武器の全てを1冊に再録してシャドウラン第三版のルールに対応するよう改訂したものです。本書にはまた、新しい武器、戦闘の選択行動と新武器の製作や既存武器の改造についてのルールも収録されています。この基本製品は、『ストリートサムライ・カタログ』と『フィールズ・オブ・ファイア』を置換します。
 (公式サイトの製品紹介より)
 戦闘系の拡張ルールです。槍からレーザー・ピストルまでの追加武器から銃器作成/改造ルール、格闘技ルールに追加戦闘ルールと、戦闘好きには堪えられない内容となっています。またそれだけでなく、スキル・チップやBTL(電脳麻薬)についての拡張ルールも収録されています。

リガー3
Cover Artist: Mark Zug
 Rigger 3($22、2001年)
 『リガー3』には、リガーがシャドウラン第三版のルールを超えてゆくために必要とするものが全て揃っています。本書には、ドローンから船舶、そしてもっと凄いヤツを含む全ての車両の構築から、高等センサーや電子戦のルールまで収録されています。その上警備リガー(建物の警備システムに入りこんでその建物自体を“操縦”する大胆不敵なランナー)のためのルールまであるのです。リガー3リバイズドにはまた、密輸活動を処理するための情報と、密輸屋を狩り立てる国境警備隊のための指針も掲載されています。
 (公式サイトの製品紹介より)
 車両系の拡張ルールです。この一冊で、ドローン群の運用から潜水艦運行や車両作成/改造まで、車両の事ならなんでも網羅している・・・と言っても言い過ぎではないかもしれません。これ一冊で、手乗りドローンから航空母艦まで対応しているのは驚嘆すべきことでしょう。また追加の車両データが収録されているのは当然ですが、1データに対していくつかの類似商品名が設定されているのが面白い所です。アズテクが嫌いなのに適切なデータのドローンが『アズテクノロジー GCR-23C』しかない場合でも、同データの『レンラク ニンジャ』を使えばいいだけの話になるのです(笑)。

ランナーの記録書類
Cover Artist: Rick Berry, John
Zeleznick (front), Adi Granov (back)
The Shadowrun Character Dossier(4.99$、2003年)
 前科だけでない情報
 あなたのシャドウランナーには、スラムの主よりも多くの隠れ家、精神分裂病患者よりも多くの偽身分、黒の鉄槌ブラック・ハンマーユーティリティよりもメモリを食う犯罪経歴があります。さてこれらの情報全部を、どこに記録したものでしょうか? 『シャドウラン・キャラクター・ダシーア』には、技能からインプラントや呪文まで、キャラクターの詳細の全てを記録する16ページのスペースがあります。アデプトからリガーやオタクまでの全てのアーキタイプに対応し、特徴エッジ&フローやカルマ用途、キャラクターの経歴等を記録するスペースもあります。また戦闘や技能の使用、回復をより円滑にする手軽な参照表も収録されています。あなたのランナーの情報を書き込んで、ジョンソン達のファイルに差をつけましょう! シャドウラン第三版に対応しています。
 (公式サイトの製品紹介より)
 16ページに拡張されたキャラクターシート(というか、もはやキャラクター“ブック”)です。項目の細かさは流石ですが、総花的で使わない項目が多くなるのと、専門的なキャラクターには項目量が不足(コンタクトの項目は8人分しかありません。普通のキャラはともかく、フェイス系はどうしろと?)しています。
 記入用とコピー原稿用に2冊用意して、不足しているページはコピーして追加する必要があるでしょう。あるいは・・・必要なページだけをコピーして使用する方がいいかもしれません。後者の手段を取るなら、せめて各プレイヤー1人が1冊は所有すべきでしょう。

リガー3.5
Cover Artist: Mark Zug
 Rigger 3 Revised($24.99、2003年)
 『リガー3リバイズド』には、リガーがシャドウラン第三版のルールを超えてゆくために必要とするものが全て揃っています。本書には、ドローンから船舶、そしてもっと凄いヤツを含む全ての車両の構築から、高等センサーや電子戦のルールまで収録されています。その上警備リガー(建物の警備システムに入りこんでその建物自体を“操縦”する大胆不敵なランナー)のためのルールまであるのです。リガー3リバイズドにはまた、密輸活動を処理するための情報と、密輸屋を狩り立てる国境警備隊のための指針も掲載されています。

 本製品は、FASAから出版されたリガー3とはかなりの相違があることに注意してください――数多くの訂正が施され、多数のイラストが追加されているのです!
 (公式サイトの製品紹介より)

 製品紹介の通り、『リガー3』の改訂版です。実を言うと、購入するかどうか決めかねています。どうしたものでしょうか・・・。
 ちなみに、『リガー3』から『リガー3リバイズド』への変更リストが公式サイトで発表されています。

ジョンソンの黒本
Cover Artist: Adi Granov
 Mr. Johnson’s Little Black Book(24.99$、2004年)
 「君に仕事を用意した。」
 「私のことはジョンソンと呼んでくれ。私は企業のためのフィクサーみたいなものだ。正装に身を包んだ役員室の略奪者からどん底の路上ストリートのゴミ拾いまで、どこにでも知り合いがいる。妨害を受けたりつけ狙う刺客から実を隠したりせずとも新しい人材の発掘や取り引きの行える最高の街場スプロールの名所も知っている。自分の雇う者が精妙なヤミ作戦をこなしてスクリームシートに顔を晒さずにすむと確信できれば好ましい。私の情報では、君は私の希望に適合しているようだ。興味あるかね?」

 『ミスター・ジョンソンズ・リトル・ブラック・ブック』は、ゲームマスターとプレイヤーの両者のための、数十個の場所とコンタクトを紹介します。ゲームマスターのために、単純な冒険のアイデアと、無作為に採用して利用できるストリートの遭遇が、大量に用意されています。また影の仕事シャドウランの準備と運営、シャドウランナーとの交渉についての詳しいアドバイス、低レベル/高レベルのキャンペーン、評判、偏見などに関する選択ルールも収録しています。シャドウラン第三版に対応しています。
 (公式サイトの製品紹介より)

 ゲームマスター向けの、マスタリングガイドです。具体的には・・・
     
  1. チームの編成からランの後の支払いまで、影の仕事を順を追って解説した『影の仕事シャドウランの解剖学』  
  2. 追加コンタクト集である『誰を知るかが問題だ』  
  3. ランの最中に踏み入ることになる各地について解説した『それはどこに』  
  4. いくつかのシナリオソースと自作シナリオに組み込めそうなシーンパーツをまとめた『ランの最中に』  
  5. 低レベル・高レベルキャラクターの作成ルールや各種評判や偏見のルール、デッキングやリギングの簡易ルールをまとめた『ゲーム情報』
 という構成になっています。「プレイヤー人数が少ない際の、1プレイヤー複数キャラ制」「プレイヤー単位、またはグループ単位でのキャラクター・プール制」など、他のゲームにも活用できるアイデアが盛り込まれています。


 ソースブック
 シャドウランナーの出没する非合法マトリックス・サイト『シャドウランド』のコンテンツという形式をとったシャドウランの世界設定サプリメントは、シャドウランの特色でした。そしてその特色は、第三版にも受け継がれています。手堅くまとまった本文と、閲覧したランナーによる書き込み(“シャドウトーク”と呼ばれます)は、世界内の情報混乱を表現するだけでなく、世界の息吹を感じさせる素晴らしいやり方でした。このシャドウトーク方式は、日本の『ブルーローズ』にも採用されています。

新生シアトル
Cover Artist: Mark Zug
 New Seattle($20、1999年)
 ランナーの楽園
 2060年のシアトルを生き延びられるかい? このシャドウランで最も成功したソースブックの大いに期待されてきた改訂は、シャドウランの本拠地を時代に追いつかせました。シアトルがいかにダンケルザーンの選挙と暗殺と、進行中の組織紛争と企業戦争にレンラク・アーコロジーの閉鎖を生き延びたのか、答えがここにあります。2060年のシアトルを舞台にキャンペーンを執り行うためにプレイヤーとゲームマスターが知っておくべきことの全てが、収録されています。昔のシアトルを知っていたと思うなら、新しいシアトルは更に危険でより刺激的で、その影はますます暗くなっていることに気付くでしょう。
 (公式サイトの製品紹介より)
 シャドウランのホームグラウンドである大都会シアトルを詳細に解説したソースブックです。市の生立ちや10区画――
     
  1. 繁華街から高級住宅地まである、文字通りシアトル・メトロプレックスの中心である『ダウンタウン・シアトル』  
  2. ローン・スターとナイト・エラントがしのぎを削り、そのせいで安全にも危険になっている『ベリビュー区』  
  3. 商工地帯として名高く、交通の拠点としても知られている『タコマ区』  
  4. サリシ・シー評議会に隣接し、近年になって影の仕事シャドウランの沃野となった『エヴァレット区』  
  5. 緑豊かな中流階級のベッドタウン――その影でヒューマニス・ポリクラブが支持を集めている『レントン区』  
  6. ヤクザとマフィア、ヒューマニスとメタヒューマンが激突するブルーカラー地区である『オーバーン区』  
  7. ヒューマニス勢力の強い農業地区である『スノホミッシュ区』  
  8. 都市軍とUCAS軍が駐在する『フォート・ルイス駐屯地』  
  9. 貧困と環境汚染に見舞われた、悪名高い荒廃部バーレンである『レドモンド区』  
  10. 環境汚染の代わりに種族対立が激しいもう一つの荒廃部バーレンである『プヤラップ区』
 ――各地の案内は当然ながら、政府の動きや暗黒街の主要4組織(マフィア、ヤクザ、三合会トライアッド、ソウルパ徒党リング)の情勢にも言及されています。

企業情報
Cover Artist: Mark Gabbanna
 Corporate Download($18、1999年)
 新上司がお待ちかねだ・・・
 このソースブックは、主要企業の今や地球的な権力機構――その行動、その活動領域、その支配者――を概説しています。本書はランナーが必要とする情報――企業の計画、汚い秘密、知るべき人物とその利用方法に焦点を当てています。プレイヤーは、それぞれの企業のために働くことの、そのキャラクターにとっての意味を知ることができ、そしてゲームマスターは今後数年分のキャンペーンに活気を吹き込むのに充分な導入と陰謀を見出すことでしょう。
 (公式サイトの製品紹介より)
 シャドウランの世界に君臨する最大級メガコーポ10社――
     
  1. 表でも裏でも強引な手法を好む『アレス・マクロテクノロジー』  
  2. 多くのランナーに嫌われながらも、一般消費者の人気を獲得している『アズテクノロジー』  
  3. 北の国ケベックから訪れ、その社長はアレス社長の旧友とも仇敵とも言われる『クロス応用技術』  
  4. ヤクザやグレート・ドラゴン<竜冥>の影響を噂されながらも、一枚岩で底の見えない『三浜コンピュータ技術』  
  5. 当代一流のエグゼク“リチャード・ヴィリャーズ”率いる『ノヴァテック株式会社』  
  6. 企業戦争とアーコロジー事件で評判を落としながらも、しぶとく持ちこたえる『レンラク・コンピュータ・システムズ』  
  7. 頭目のグレート・ドラゴン<ロフヴィル>の沈黙が不気味な、世界最大の企業『ゼーダー・クルップ』  
  8. 崩壊家族に所有された、崩壊家族の雰囲気を漂わせる和風企業『シアワセ』  
  9. 香港を中国から独立させ、<ダンケルザーン>からとてつもない遺産を受け取った『五行ウーシン公司』  
  10. オークの会長、自由精霊の筆頭株主、妹がドワーフの大株主に運営される、本当に「メタヒューマンに優しい企業」になったらしい『ヤマテツ』
 ――について解説したソースブックです。企業内暗闘の好きな人にはたまらない逸品ですが、それだけでなく、企業との交渉の掟や“企業工作員カンパニー・マン”の真実(ないし新定義)についても述べられているにも注目してください。

特集:マトリックス
Cover Artist: Jim Nelson
 Target: Matrix($20、2000年)
 マトリックス――いくつもの小宇宙と仮想現実で構成された世界規模のコンピュータ・ネットワーク――は万人のものです。ヴァーチャル・バーで取り引きをし、ゲーム・シミュレーションで反射神経を研ぎ澄まし、オンライン商店で新装備を購入することができるのです。デッカーも非デッカーも、その生活の大半をマトリックス――情報が産まれ殖え、街角の雑貨と同様に売り買いされている場所――に負っています。影深いデータ・ヘイヴンと巨大企業のデータ貯蔵庫の脳殺防御の彼方では、情報は力なのです。

 『ターゲット:マトリックス』はヴァーチャル世界の刺激的な領域を紹介し、20箇所以上のグリッドとホストとデータ・ヘイヴンを詳述しています。また悪名高いマトリックス組織と腕っこきのペルソナを解説し、データ領域の奥深くにたゆたう未知の存在にも言及しています。ターゲット・マトリックスは、経験を問わず全てのゲームマスターとプレイヤーを対象としたものです。シャドウラン第三版とマトリックスに対応しています。
 (公式サイトの製品紹介より)

 監視衛星から一般市民用サイトからオンライン銀行に世界各地のデータ・ヘイヴン、果てはチューリヒ軌道銀行に至るまで、マトリックス上の様々な名所を解説しています。SINなしで銀行口座を開きたくなったり、目標施設を衛星偵察する必要が出たら、同書を紐解くと良いでしょう。一応チューリヒ軌道銀行のシステムも記述されていますが、実際に突入する剛の者はいるのでしょうか?

彗星の年
Cover Artist: Matt Wilson
 Year of the Comet($24.99、2001年)
 注:私の購入した物は$22ですが、その後に値上がりしました。
 空が落ちる!
 2061年にハレー彗星が帰還する? 彗星と、<覚醒>50周年――祭りを寿ぐか、逃げ場を求めるか? 毎日のように新たな驚愕がもたらされる。遺伝性変換者チェンジリングに変化するか、終末カルトの毒牙にかかるか? ドラゴンが狂乱する時のデンバーに、あるいは環太平洋造山地帯リング・オブ・ファイアが帝国に死をもたらす時の日本に居合わせるか? ユカタンの汚染精霊トキシック・スピリットと戦うか、歩く死者から逃げ惑うか?

 『イヤー・オブ・ザ・コメット』はシャドウラン世界を揺るがして撹きまわし、ゲームマスターとプレイヤーが冒険やキャンペーンの全体を組み立てられるような一連の事件を解説しています。新しいドラゴン、新しい精霊、そしてキャラクターにも影響するかもしれない新しい遺伝子発現を紹介しています。イヤー・オブ・ザ・コメットは、経験を問わず全てのゲームマスターとプレイヤーを対象としたものです。シャドウラン第三版に対応しています。
 (公式サイトの製品紹介より)

 ファンプロ体制での出版物第一弾です。<覚醒>50周年にしてハレー彗星来訪の年である2061年に発生した様々な事件――身体の一部が突如変化するSURGE(突発性劣性遺伝子発現)、グレート・ドラゴン<ゴーストウォーカー>の出現、死体に憑依する悪霊『シェディム』の襲来、日本皇室のほぼ全滅による新天皇の即位と政争など――をまとめ上げたものです。そのあまりの激変は、日本のファンにも論議を巻き起こしたものです。
 しかし私が思うに、ファンプロ(出版社である“ファンタジー・プロダクションズ”の略)は、(深淵」のデザイナーである朱鷺田祐介氏の言葉を用いるならば)「停滞した舞台」から「絶えず変化する舞台」へと、一歩踏み出したのだと思います。それにも賛否両論あるでしょうが、今後のシャドウラン世界を語る上では外せない一冊です。

特集:覚醒の地
Cover Artist: Paul Bonner
 Target: Awakened Lands($18、2001年)
 マナストームにやられなければ、バンイップにやられるさ。
 「<バグ・シティ>がキツかった? さてはダンナ、オーストラリアの後背地アウトバックみたいなトコには行ってないだろ? マナストームが忍び寄り、酸や炎を降らせたり乗り物を融けたガラクタに変えてしまう。屋根を求めて逃げることはできるが、逃げ込んだ洞窟が実際には存在しないアストラル幻覚だってこともある。運が良ければ、覚醒野生犬ディンゴに食われずに街場スプロールまで這い戻れるだろうよ・・・貴重な飲み水を買うクレッドがなければ渇き死にするためだけに。」

 『ターゲット:アウェイクンド・ランド』は魔力が野生のままで予測できない場所を解説しています。本書では、過酷なマナストームに苛まされ、強大な幻夢代ドリームタイムのアボリジニ魔術を産み出したオーストラリアに焦点を合わせています。また異界メタプレーンに繋がるアストラル断層などの新しい魔力の変動を解説し、捉え所のないカンボジアのジャングルから精霊の棲むキリマンジャロの頂までの、その他の魔法名所を紹介しています。シャドウラン第三版に対応しています。
 (公式サイトの製品紹介より)

 オーストラリア情勢と、世界各地の様々な魔法現象を解説したソースブックです。オーストラリアに興味がないと内容の半分が無駄になるのが痛い所ですが、‘Magic in the Shadows’にすら飽きたらないという真性の魔法マニアならば購入してもいいかもしれません。新種のメタマジック“降霊”チャネリング“方読”センシングは、なかなか神秘的で実用的です。

脅威2
Cover Artist: Marc Sasso
 Threats 2($18、2002年)
 ここには何もない・・・先に進め。
 「後ろ暗い秘密は誰にだってある。呪物を幾つもぶら下げたクロームしまくりの剃刀女を見たか? あいつは衰えた魔力を回復するために流血儀式を用いる狂信者かもしれない。 そこの角でウィスキーをチビチビやっている、背広野郎スーツはどうだ? 奴はNANを打倒しようとするどこぞの超政府謀略の手先かもしれない。そしておまえの背後にいる変人? クソ、奴は人間ですらねぇ・・・」

 『スリート2』は、シャドウランの世界でそれぞれの秘密の目的を追求する12の組織と存在を解説します。これらの脅威は、収束具に影響する目障りな精霊から己の再構築とマトリックス征服をもくろむ狂乱した人工知能まで、様々なレベルで活動しています。これらの脅威は何度も登場する敵役としても、自分の目的のためにキャラクターを操ろうとする強大な勢力としても利用できます。シャドウラン第三版に対応しています。
 (公式サイトの製品紹介より)

 ヒューマン至上主義者が支配するサンフランシスコを始めとした、ランナーが直面するかもしれない12の脅威――
     
  1. 斉藤将軍(新天皇の撤退命令に背いてサンフランシスコに居残ったJIS軍政)  
  2. 不協和の声(“邪道を選んだ”オタクの策謀)  
  3. インプ(収束具に潜む憑物霊)  
  4. アレフ結社(喪失魔力の回復を謳い、流血魔術ブラッド・マジックを実践する魔術結社)  
  5. 「本物の我が見えるか?」(深く静かに社会に潜む、“高等”シェディム)  
  6. 神の御許の統一国家(覚醒前超大国“アメリカ”の再興を目論む結社)  
  7. 内通(企業による、昆虫精霊養殖牧場)  
  8. ドラゴンたちに関わる(人間が、小竜にシェイプシフトする……)  
  9. 偽面の下に(イロコイ族の非公式結社“偽面結社”、そしてその過激派)  
  10. <ネットワーク>(ブレインスキャンの後日談)  
  11. 聖堂騎士団(ローマン・カソリック法王直属の秘密組織)  
  12. 黄金を持つ者(企業により全てを失い、ドラゴンの遺言で巨万の富を得た復讐鬼)
 ――を紹介したソースブックです。ゲーム世界内のシャドウランナーの視点から書かれているので、プレイヤーが読んでも致命的なネタばれにはなりません――いざとなれば、ソースブックの記述が何者かの誤情報だという事にしてもかまわないのです。

影の北米
Cover Artist: Chris Moeller
 Shadows of North America($25、2002年)
 地図と領域は別物だ。
 密やかに仕事をこなすために隣国の流行から取り残された街場スプロールに身を躍らせて、その時になって鋲の打ち方やストリートの訛りがトロールの親指みたいに目立つことに気付くことほど、悪いことはない。北米は昔通りじゃなくなったんだ――国境を横切るたびに、違う世界に遭遇する。ケベックの英語使いやサン・フランのオーク、NANのメイジに聞いてみろよ。影の世界でも日の下でも、ルールは変化する。おまえが地元のゲームについていけないならば、負けるだろうよ。

 『シャドウズ・オブ・ノース・アメリカ』は、アメリカ先住部族諸国とデンバーの都市を含む、北米にある13の国家と都市国家について知るべきことをシャドウランナーに教えてくれます。各国家は重要名所から権力者まで、全てシャドウランナーの視点から詳しく説明されています。シャドウラン第三版に対応しています。
 (公式サイトの製品紹介より)

 アズトランと環極アリュートを除く、北米13ヶ国――
     
  1. エルフ主体の<マニトゥ評議会>が分離を図ろうとしている、アルゴンキン・マニトゥ評議会  
  2. マトリックス・ギャングの横行と環境テロの激化で知られる、アサバスカ評議会  
  3. 斉藤将軍、ティル勢力、そしてそれらへの対立勢力に分裂しているカリフォルニア自由州  
  4. 旧南部の再来ではなく、アメリカ合衆国の再来を目指すアメリカ連合  
  5. グレート・ドラゴン<ゴーストウォーカー>に支配された、“条約都市”デンバー  
  6. 伝統的魔術とハイテクをミックスさせ、近年ロサンゼルスを占領したプエブロ企業評議会  
  7. 選挙での僅差によって鎖国から抜け出し、開国を進めるケベック共和国  
  8. ツィムシアンとの国境紛争で、生物兵器らしきものによる攻撃によって数千人を失った、サリシ・シー評議会  
  9. NANきっての軍事国家で非在来型戦争に通じ、UCASに対する警戒を崩さないスー国  
  10. 経済崩壊により、“約束の地ティル・タンジェル”から“破れた夢の地”に変わりつつあるティル・タンジェル  
  11. 環境に配慮しない開発で経済を発展させ、その奴隷制度でも悪名高い警察国家であるツィムシアン  
  12. いつのまにかハフナー政権が続投している、カナダ・アメリカ合衆国  
  13. 不況と過剰な直接民主主義と排外主義で揺れるユート国
 ――の概観、歴史、現代の紛争を解説したソースブックです。政治的暗闘をテーマとしたシナリオには有用でしょう――シャドウランの世界では、国家というシステムは、まだまだ現役なのです。

特集:僻地
Cover Artist: Mark Zug
 Target: Wastelands($20、2002年)
 ここから入らんとする者はすべて希望を捨てよ。
 「かつて古顔のフィクサーが、行くべきではない場所に赴くのが影の仕事シャドウランニングだと言ったことがある。うざいハナシだよな。エキゾチックな秘密の場所を訪れる興奮、素敵な人々に会い、そいつらを連れ出すか殺す。いいか、時には絶対に行きたくないような場所に影の仕事シャドウランニングで行く羽目になることもある――生きて脱出できれば御の字さ。」

 『ターゲット:ウェイストランズ』は、ただシャドウランナーにとって侵入し難いだけでなく、生存すら困難である苛酷な環境の地域を扱います。本書は砂漠の隠れ家、汚染地帯、極地ステーション、深海の水中アーコアクァーコロジーと軌道プラットフォームについて、そこにシャドウランナーが出入りして生存する手段についての情報も含めて説明します。シャドウラン第三版に対応しています。
 (公式サイトの製品紹介より)

 世界各地の、人間に苛酷な環境、生存が困難であるというまさにそのために、人目を忍ぶ企業研究所が建設される僻地――
     
  1. 地球規模で進む環境破壊を反映して、陸に海に都市にと広がって行く汚染地域  
  2. 娯楽戦争ゲーム『デザート・ウォーズ』の舞台である北アフリカを始めとする、世界各地の砂漠  
  3. 北極圏を領する環極アリュートと魔力荒れ狂う南極大陸の、極地  
  4. 低軌道と静止軌道の宇宙ステーションから月面基地までを含む宇宙空間  
  5. メガコーポが競って水中アーコアクァーコロジーを建設している深海
 ――を解説しています。ランナーの敵が警備部隊だけであった時代は、もう終ったのかもしれません。ちなみに、‘Shadowrun Third Edition Gamemasters Screen and Critters Sourcebook’ではその存在を一応否定されていた「汚染変異クリッター」――真の怪物――が、遂に登場します。
 しかし広島と長崎のアストラル空間は、いまだに汚染されているのですね・・・

最新鋭:2063
Cover Artist: Marc Sasso
 State Of The Art: 2063($19.99、2002年)
 ブツさえあれば怖いもん無し。
 「今の時代じゃ、技術発展の遠心力で頭が弾け飛ぶくらい速く、物事は急速に変化している。俺達みたいなシャドウランナーは、最新の進歩についていく必要がある。侵入B&Eをかますとき、ピカピカ最新の魔法公式のどれが略奪に値するのかを知ってる必要があるのと同じくらい、どんな凶悪な新型警備システムが自分を一撃両断しようとするのかを知ってる必要がある。それが最新鋭ステート・オブ・ジ・アートって奴さ――それでクレッドを儲けるか、命を落とすかなのさ。」

 『ステート・オブ・ジ・アート:2063』は、2063年の劇的な進歩を取り扱います。遺伝子テクノロジーと企業警備の現状を解説し、魔力操作メタマジックと傭兵活動の進展を説明します。また主流文化における最新のトレンドについても、影の仕事シャドウランニングの機会という観点から簡単に説明します。これらの章には、プレイヤーとゲームマスターの両方のための新しい装備、車両、技能やルールが収録されています。シャドウラン第三版に対応しています。
 (公式サイトの製品紹介より)

 五つの分野の最新情報を取りまとめたソースブックです。とはいえ各分野に関連性はないので、ミニソースブック5冊の合本と考えればよいでしょう。具体的には・・・
  1. “ジーンテック”――遺伝子技術の紹介です。その応用として、若返りや環境適応を始めとした成人の改造が可能になりました。もっとも、肉体を根本的に改変するため、サイバーウェアやバイオウェアほど強力な効果は得られません(少なくとも、現時点では)が・・・
  2. “魅惑の生活:新たな魔力操作メタマジック”――象徴連結シンボリック・リンク絶縁セヴェリング霊査サイコメトリー吸収アブソーション濾過フィルタリングといった新たな魔力操作、及び魔術的決闘と地脈魔術ジオマンシーという術を紹介しています。
  3. “ソルジャー・オブ・フォーチュン”――北米大陸でも紛争が勃発する昨今(詳しくは『シャドウズ・オブ・ノース・アメリカ』を参照)において、傭兵の作戦行動を解説しています。また、第二版時代の傭兵ソースブック『フィールズ・オブ・ファイア』で有名な‘Matador’氏が戦死しました。同書をお持ちの方には、黙祷をお願いします。
  4. “賎民を締め出す”――各種保安ガジェットの追加です。既刊ルールとの重複もありますが、変装や機械的鍵開けの技能が追加されたのは朗報です。
  5. “カルチャー・ショック”――音楽やシムの年間トップ10から各種スポーツや最新流行まで、各種文化を紹介しています。ルール・セクションは5部中最短ですが、プログラムのオブジェクト・コードからソース・コードをクラッキングするルールが追加されました。
 ・・・といったところです。来年も出るのでしょうか?

第六世界の竜
Cover Artist: Marc Sasso
 Dragons of the Sixth World(24.99$、2003年)
 「何だって? ドラゴンに関わるな? なあ、もし魔法トカゲウィズワームが複雑な陰謀にあんたを巻き込んだのなら、そんな選択の余地は無いだろうよ。関わるか、でなけりゃ次の餌食になるかさ。」

 『ドラゴンズ・オブ・ザ・シックス・ワールド』は、世界で最も危険で策謀に満ちた爬虫類の真相に迫ります。本書はドラゴンのライフサイクル、生態、魔術と文化の詳細を説明し、彼らの従者と味方と手先にも探りを入れます。世界的に重要なグレート・ドラゴン10体については経歴一式が公表され、他の10体余りにも簡単な説明が施されます。また、設立者である死せるドラゴン<ダンケルザーン>の計画を遂行するドラコ財団についても説明されます。シャドウラン第三版に対応しています。
 (公式サイトの製品紹介より)

 シャドウラン世界のドラゴン――特にグレート・ドラゴン――は、数千年数万年の研鑚を積んだ陰謀家です。同書は、そういったドラゴンの中でも特に人間社会への影響力が大きい10体について、それぞれ1章を費やしてその性格と歴史、権益と敵対者について詳しく説明しています。なお現代における活動を中心とした内容ではありますが、随所に旧時代のネタが盛り込まれています。
  1. かつてテヘランを滅ぼし、今では中東からロフヴィルの影響力を排除しようと画策している<アデン>
  2. マトリックスに深く傾倒し、最近になってダブルAメガコーポ『トランシス・ニューロネット』を掌握した<セレディア>
  3. 『彗星の年』に出現してデンバーの支配権を握り、権力の基盤固めに腐心する<ゴーストウォーカー>
  4. ティル・タンジェルの公子に就任し、ダンケルザーンの衣鉢を継いで人類を導こうとする<ヘスタビィ>
  5. アマゾニアを支配し、アズトランとの冷戦を続けている<ヒュアルパ>
  6. 世界最大のメガコーポを支配する一方で、敵の多さも世界最大の<ロフヴィル>
  7. 三合会トライアドの多くを掌握し、ヤクザを支配するヤンの龍冥と対を成すインの<ラン>
  8. ドラゴンの世界では若輩ながらも、先達を見習ったり新天皇と交渉したりと大忙しの<マサル
  9. 音楽をこよなく愛する一方で、謎に包まれた<シードラゴン>との確執が囁かれている<ルーナビー>
  10. かつてはランの弟子であり、今はライバルとなって環太平洋造山地帯リング・オブ・ファイアの覇権を争っている<龍冥>
 その他に、ドラゴンの生態や文化一般、人間社会にはあまり関わらない(あるいは、上記の10体ほど強い影響力を持たない)ドラゴン、故ダンケルザーン大統領の遺言で設立された『ドラコ財団』についても説明されています。ちなみにドラコ財団役員についての記事は、昔FASAサイトで公表されていたものの改訂版です。
 また『スリート2』で紹介された『ドレイク』(小型のドラゴンにシェイプシフトできる人間)に関する追加情報も含まれていて、プレイヤー・キャラクターとして使用することができるようになりました。ただし、フリーの身分では6点分の不利な特徴フロー追われる者ハンテッドを負わされてしまいますが・・・

街頭生存指針
Cover Artist: Jim Nelson
 Sprawl Survival Guide(19.99$、2004年)
 ストリートの知恵?
 「スプロールは始めてか坊主? 早いトコ知恵をつけるんだな、というのも高度ウィズ神経ワイアや派手な呪文だけじゃあ飢えたストリートで身を守ることはできんからな。まずい裏通りでクレッドスティックを見せびらかしたり、まずい連中に名前を教えたり、銃撃戦でスパーを閃かせたりすれば、次のオークションで自分の内臓が出品されることになる。評判というものは、ただチルな態度と山積みの死体だけでなく、礼儀と人脈の上に成り立っている。いつ駆けていつ引くかを知らないと、スプロールの負け犬の一匹にしかならなくなるだろうよ。」

 『スプロール・サバイバル・ガイド』は、自宅の備品からナイトライフやアストラル・クラブコフィン・クラブやクレッド口座まで、2063年の日常生活を詳述しています。またシャドウランナーの生活様式の裏表――どのように活動するのか、誰と取り引きするのか、どうやって生き延びるのか――も暴露しています。この情報はゲームマスターとプレイヤーの両方にとって必要不可欠で、シャドウランの世界を詳述してそこに生気を吹き込みます。また生活様式と旅行、偽造身分についての拡張ルールも収録されています。シャドウラン第三版に対応しています。
 (公式サイトの製品紹介より)

 ‘The Neo-Anarchists Guide to Real Life’(第二版対応)以来11年ぶりに、日常生活の細部を紹介したソースブックです。以下の三章に分かれています。
  1. “60年代の生活”――2060年代の中流市民を取り巻く衣食住を解説しています。ユキビタス・ネットワーク(ネットワークと接続しているコンピュータが遍在ユキビタスしている)が実現され、掃除や洗濯といった細々とした家事は全て家電が行なってくれます。また各種店舗は過去の購入履歴に基づいてそれぞれの顧客に最適な品物を紹介してくれますし、街角で犯罪に巻き込まれないように、監視カメラが見守っています。快適な生活であることは確かでしょう・・・プライバシーという犠牲を受け入れられるならば。
      「治安が悪くてとにかくバイオレンス」が80年代にとっての“暗黒の未来”ならば、「利便と引き換えにプライバシーを、安寧と引き換えに個性を失う」のが2000年代にとっての“暗黒の未来”だということでしょうか。ステロタイプな「無法なストリート」に安住せずに最新の“暗黒の未来”を追い求めるその姿勢は、今も“サイバーパンク”であると断言できます。
  2. “世界は狭い”――ビザ発給を受けての合法的入国と密入国、空路海路鉄道バスから自家用車までの、ありとあらゆる旅行/密輸の手口について解説しています。
      また、「いわゆる“一流ランナー”だけが国際的人材であった時代はとっくに過ぎ去った」をして、世界各地の情勢を解説しています。例えば日本帝国の泰仁帝は、2061年の震災で大きな被害を蒙った東京都の再建に、通常の建築思想だけでなく風水も導入しているそうです。それはそれでよいのですが・・・‘Neo-Tokyo’ってナンデスカ? 新東京? ネオトキオ?
  3. “ランという生き方”――影の世界に興味を持ったレポーターが、一時的にSINを抹消して影の世界に潜入取材した記事です。浮浪者の立場から始めてストリート・ギャングを経由してランナーになり、数々のランを具体的にレポートするさまは必見です。また影の仕事にあたって重要となる注意点がまとめられています。「シャドウランがよくわかる本」ならぬ「影の仕事シャドウランがよくわかる章」といったところでしょうか。
  4. ゲーム情報――遂に、自力でSINが偽造できるようになりました! また生活レベルのカスタマイズと長所/短所ルールが追加されました。
 第二章の利用価値は若干落ちますが、それを割り引いてもトップクラスの優先度を持つサプリメントです。個人的には、優先度bPだとすら思います。

欧州の影
Cover Artist: Klaus Scherwinski
 Shadows of Europe(29.99$、2004年)
 古き殻に新しき世界
 「文化の衝突、それがヨーロッパの本質さ。独自の歴史と法律と伝統と偏見とシャドウ・シーンを持つ、全く違う国に踏み込まずには、道を横切ることすらできやしない。皆が皆巨大な崩壊家族みたいに振舞う、ヒトと場所のこんがらがった迷路なのさ。ユーロの影は油断がならないが、だがマジなハナシ、チャンスは途方もないのさ。」

 『シャドウズ・オブ・ヨーロッパ』は、亀裂の入った『ドイツ連盟アライド・ジャーマン・ステーツ』から謎めいたエルフ国家『ティル・ナ・ノーグ』までの12ヶ国のヨーロッパ国家を解説します。各章には主要な土地、重要人物とストリートの囁きが、全てシャドウランナーの視点から紹介されています。ヨーロッパ特有の企業、犯罪組織、魔術だけでなく、『新欧州経済共同体』についてもまた説明されています。シャドウラン第三版に対応しています。
 (公式サイトの製品紹介より)

最新鋭:2064
Cover Artist: Fred Hooper
 State of the Art: 2064(24.99$、2004年)
 影の世界は止まらない
 「毎週のように新しいドーグがストリートに出ている。セキュリティ・ホールにつけこむニューテク、敵に穴を開けるピカピカの最新銃、大技をキメる奇怪なアデプト・フー。ジョンソンと付き合い続けるには何が流行りかを知っておいた方がいい、でないとフィールドテスト記録の不幸な一例になっちまうだろう。」

 『ステート・オブ・ジ・アート:2064』はシャドウラン世界の五種類の分野における画期的発展について検討しています。警察のテクノロジー、戦術と刑務所の現状を紹介し、スパイ戦と政治的諜報の謎めいた世界を詳述しています。またアデプトの新しい路とパワーと魔力操作メタマジックを論じ、ストリート・ウィッチの様な欧州特有の魔術系統についても徹底的に調査しています。最後に、主流文化、スポーツ、娯楽の最新流行について、影の仕事の機会に留意しつつ簡潔に紹介しています。これらの節には、プレイヤーもゲームマスターも利用できる新しい装備や技法、ルール集が含まれています。シャドウラン第三版に対応しています。
 (公式サイトの製品紹介より)

緩い同盟
Cover Artist: Marc Sasso
 Loose Alliances(24.99$、2005年)
 「企業どもは雇うランナーを捨てるのに躊躇しない。だから連中は俺達を“可処分資産”と呼んでいる。そしてマフィアやヤクザ相手の仕事は諦めろ・・・一度加入すれば、生涯をファミリーの一員として過ごすことになる。幸い、街場スプロールの分け前を捜し求め、そのためには法律をすり抜ける意志のある集団は他にもいる。ポリクラブ、魔術集団、宗教派閥、闇商人――俺の地元だけでもこれだけいる。組織とつるむことには利益がある――資産、安定した仕事、支援――が、まずい集団と組むと見捨てられたときに後悔するだろう。さあどこと仲良くする? ずっとソロのままではいられないんだぜ。」

 『ルーズ・アライアンス』はシャドウラン世界において独自のルールに従って活動する組織や第三者集団を扱うソースブックです。政治的党派や宗教集団から秘宝ハンターや臓器密売組織<タマナウス>まで、影の世界の謎めいた勢力とそのもたらす利益と災難についての多彩な情報を提供します。
 (公式サイトの製品紹介より)

亜細亜の影
Cover Artist: Marc Sasso
 Shadows of Asia(29.99$、2005年)
 伝統vs進歩
 「アジア。きらめくメガコーポの摩天楼からみずぼらしくも神聖なる寺院の矛盾が共存する地。日本やマレーシアや香港はますます速くなる世界の進歩のペースを握るが、すぐ傍のインドシナやインドネシアは前世紀のままだ。それは殆どの奴には理解できないことだが、知るべきことさえ知っていれば、ここが機会の地だと気付くだろう。お前の欲しいものは皆ここにある。現金クレッド、装備、そして人肉。ああ、啓発とやらを見出した奴の話すらある。もちろん、どれにも代償はある――魂を企業に売り渡すとか、妹を奴隷商人に売り渡すとか。」

 『シャドウズ・オブ・アジア』は、混迷の中東から経済大国ニッポンまで、アジア全体を取り扱います。日系メガコーポとライバルの太平洋繁栄連合との冷戦を含む、数十ヶ国の政治的暗闘や企業間抗争や魔法現象などを収録しています。
 (公式サイトの製品紹介より)

システム崩壊
Cover Artist: Fred Hooper
 System Failure(24.99$、2005年)
 ・・・あっという間に。
 時は2065年、そして全てが狂っている。黙示録的テロ攻撃が全世界を襲い、あがくメガコーポは差し迫った破滅から逃れるために大胆な決断を下し、そして死んだと思われていた人工知能が再び姿を現す。『システム・フェイラー』は、プレイヤーとゲームマスターに、こうした劇的な世界を揺るがす事件に前後する詳細を示し、シャドウラン世界にとって過去数十年で最大の変化にランナーが一役買う無数のシナリオを提供します。
 (公式サイトの製品紹介より)


 シナリオ
 Renraku Arcology: Shutdown(15$、1998年)
 突如閉鎖した、シアトルのレンラク・アーコロジー。本書は、そこに秘められた危険、事態の真相、支配に抗らうレジスタンスを解説しています。もっとも、完成したシナリオではなく、あくまでもシナリオ・ソースである点に注意してください。

はじめてのしゃどうらん
Cover Artist: Matt Wilson
 First Run(12$、1999年)

影の世界では、学ばなければ死あるのみ
 『ファースト・ラン!』には、プレイしながらシャドウラン第三版のルールを学ぶ初心者ゲームマスターを助ける三篇の完全な冒険を収録されています。基本的な銃撃戦から企業研究施設相手のランや密輸まで、この本ではプレイヤーとゲームマスターはシャドウランのユニークな要素に遭遇します。『ファースト・ラン!』にはゲーム運営のもっとも困難な部分を克服するための提案と、即興でキャンペーンを組み立てるための指針を提供します。各冒険には経験を積んだプレイヤーに挑戦するためにより難易度を高めるためのヒントも含まれています。シャドウラン第三版に対応しています。
 (公式サイトの製品紹介より)

 初心者向けのシナリオ3本――

  1. 深夜のコンビニに買出しに出かけたランナー達が遭遇する事件とは・・・第一版ルール付属シナリオのリニューアル版戦闘シナリオ“フード・ファイト”
  2. 何の変哲もない突貫抽出P&Eが二転三転し・・・シャドウランのシナリオとしてはある意味典型的な“スーパーノヴァ”
  3. 知人から依頼を受けてサリシ・シー領内に密輸品を引き取りに行ったランナーたちが遭遇するものとは・・・部族領域で展開する“冒涜の地”
 ――を収録したシナリオ集です。

 Corporate Punishment(15$、2000年)
 中上級キャラクターを対象とするシナリオ3本――
  1. 半鎖国状態のティル・タンジェルに潜入したランナーの運命は・・・凶悪な敵(平均カルマ・プールが6点以上が6人だなんて正気ですか?)を撃退しなければ進まない凶悪シナリオ“ダブル・テイク”
  2. ストレートなランだったはずが依頼人ジョンソンのせいでえらいことに・・・『典型的なラン』にひねりを加えた“再奮起”
  3. ボストンに遠征していくつもの勢力に追われる羽目に・・・“ダブル・テイク”とは違った意味で凶悪な“遺産”
 ――を収録した、シナリオ集です。どのシナリオも何らかの意味で難易度が高いので、プレイの際には覚悟を完了しましょう。
 実は3本とも、何らかの形で『ダンケルザーンの遺言状当サイトの日本語訳)』が元ネタになっています。

 Brainscan(22$、2000年)
 レンラク・アーコロジーの解放をテーマとする、キャンペーン・シナリオです。ありふれたランを繰り返すうちにある勢力と知り合い、アーコロジーに潜入して決着をつける・・・キャンペーン・シナリオであるために一本道の展開とならざるを得ませんが、なかなか興味深い結末が待っています。
  1. 強烈な敵も強大な勢力も登場しない、ありふれたランその1・・・個人的には隠れた良作だと思う“光、闇と交わる”
    第1章補遺:“光、闇と交わる”の直後に起こった事件・・・その後日談“後始末”
  2. 荒廃部バーレンで人探しをしてギャングと話をつける、ありふれたランその2・・・ドワーフ、オーク、トロールが続出の“ブレークスルー”
    第2章補遺:“ブレークスルー”の登場人物が、ランナーに交渉を持ちかけてくる・・・渋いのかカンチガイなのか評価に迷う“忘れられるだろうか?”
  3. ニューオーリンズに遠征し、いくつかの敵勢力と派手にやりあう・・・抽出対象の研究員が二挺拳銃で戦闘員の一団を掃討するシーンが必見の“我が名はレギオン”
    第3章補遺:某勢力の接触を受けて、これまでのランの背景を明かされる・・・キャンペーンの転機点“開示”
  4. 某勢力に協力するか否かを決断しなければならない・・・フォース:7の上位形態グレート・フォーム精霊が敵に回るかもしれない“外部への影響”
    第4章補遺:重要な情報を持つ某企業のCEOを、極秘の静養先からの帰還途中で誘拐する・・・炎の拳を振るう少林寺系アデプトが登場する“父君の帰還”
  5. アーコロジーに潜入し、全ての決着をつけんと図る・・・正直言って吟遊詩人シナリオの“ランナーズ・エクス・マキナ”
 実は一応の区切りがついただけで、本当の問題は後のソースブック‘Threats 2’に続いてゆきます・・・

彗星の軌跡
Cover Artist: Marko Djurdjevic
 Wake of the Comet(19.99$、2002年)
 レースは終盤!
 最初にハレー彗星に辿り着くのは誰かというメガコーポの探査レースは最終ラウンドを迎えました。脱落していない競争者は僅かで、誰が勝ち誰が負けるかの違いを生むのは、あなた達シャドウランナーなのです。

 『ウェイク・オブ・ザ・コメット』には以前にもイヤー・オブ・ザ・コメットで説明された探査レースの決着をつける3編の冒険が収録されています。最初に彗星に辿り着くのがただ1者だけであることを確実なものとするために競争相手を妨害するべくシャドウランナー達が雇われる時、決着の瞬間は迫っています。ウェイク・オブ・ザ・コメットは、経験を問わず全てのゲームマスターとプレイヤーを対象としたものです。シャドウラン第三版に対応しています。
 (公式サイトの製品紹介より)

 「彗星の軌跡」との題名通り、2061〜2062年に飛来したハレー彗星に対する、第二次探査を扱っているシナリオ集です。直前に発売された‘Target: Wastelands’を含む各種ソースブックがないとシナリオの把握やマスタリングに支障が出るでしょう。アーコロジーや極地、宇宙など、舞台も様々です。
  1. 第二版時代のソースブック‘Threats’収録の某勢力、それも一番トンデモなアレが登場する・・・依頼人ジョンソンからの求人メールが愉快な“御使い”
  2. 予定外の地点に落下した探査機を巡り、極寒のアルゴンキン・マニトゥ評議会が今、燃え上がる・・・その割には題名がやけにリリカルな“流れ星を捕まえて”
  3. シャドウランナー、ついに宇宙に飛び出す! でも中盤では地上に戻る“自由の代償”
適者生存
Cover Artist: Adi Granov
 Survival of the Fittest(24.99$、2002年)
 古代の掟が破られ・・・
 新たな秩序が告げられる・・・

 グレート・ドラゴン<ダンケルザーン>の死は、一連の事件を起こし、そして今絶頂を迎えようとしています。挑戦が告げられ、旧き時代の慣習が現代世界の手法とぶつかり合います。シャドウランナー達は、自ずと結びつき始める関連性の無い任務の網に絡め取られます。テヘランの廃墟からアマゾニアのジャングルまで、香港の摩天楼から遥かな異界メタプレーンまで、爬虫類達のチェス・ゲームの策謀が、動き始めました。

 『サバイバル・オブ・ザ・フィッテスト』は、連続しても、既存のキャンペーンに組み込んでもプレイすることのできる、7編の冒険の連続です。シャドウラン第三版に対応しています。
 (公式サイトの製品紹介より)

 故ダンケルザーンの地位の継承を巡るグレート・ドラゴン達の競技をテーマとし、世界各地を駆け巡るキャンペーン・シナリオです。かつては「ドラゴンに関わるな」と言われていたものですが・・・少なくともこのキャンペーン・シナリオでは、それは絶対的な禁止ではなく警告と受け取るべきでしょう。
  1. 何の変哲もない、ごく普通の突貫抽出・・・海外に遠征し、グレート・ドラゴンから盗むということを除いては。ウォーミング・アップのシナリオである“知識”
  2. 急成長を続ける宗教団体の教祖を誘拐せよ・・・実はキャンペーン中で最も簡単なシナリオである“奸智”
  3. 海賊蠢くカリブを通り、鎖国中のアマゾニアへ荷物を届ける・・・展開や追撃者たちがかなりN◎VAっぽい“元素”
  4. 某美少女株主の依頼で、風水の儀式を執り行う・・・実は日本を襲った災害にも関係のある“均衡”
  5. クリッターによる狩猟ゲームを生き延び、狡猾な罠を潜り抜けよ・・・だがランナー達が重武装のままだと即効で狩り手を倒してしまえるため注意が必要な“狩猟”
  6. テヘランの廃墟で、死霊や幽霊や悪霊と渡り合う・・・トリガーハッピーだと後々つらくなる“安息”
  7. 本来ならばイニシエートだけが赴くことのできる異界メタプレーン を訪ね、アストラル探索を果たす最終章・・・マンデイン・キャラクターにもちゃんと出番のある“伝承”
 ドラゴンに関わるこのキャンペーンであっても、ドラゴン自身との直接交戦が自殺行為であることに変わりはありません。また報酬はかなり高額ですが、カルマは低めです。


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